カプリ島~青の洞窟
船内では片言の日本語で乗組員のイタリア人の若者が船内グッズの販売にいそしんでいる。
『お嬢様~カワイイ~これいかがですか~』
だれかれかまわず声をかける。
しかも、どうみてもお婆さまを相手にみ○もんたのようにお嬢様~と声をかける。
軽くあしらわれると、チッという顔をしてまた次のお嬢様のいる席へと向かう。
そんなやり取りをしながら、船はカプリ島へ近づいた。
船酔いのひどい緑チームの数人はカプリ島に残り、あとのメンバーは、さらに小型船に乗り換え青の洞窟へと向かった。
青の洞窟までは、3回船に乗り継いで行くことになる。
しかも洞窟付近まできて波が高ければ洞窟内に入れないという。
Silviaは簡単に青の洞窟に入れると思っていたので、それを聞いて驚いた。
せっかくここまできて、入れなければ残念きわまりない。
その日は、天候もよく、絶好のクルージング日和、潮風を感じながら青の洞窟までのクルージングを堪能した。
さてさて、青の洞窟付近では、4,5人ずつ小舟に乗せて、タイミングを見計らって洞窟内に入っていく。
ラッキーなことにその日は大丈夫とのこと。
Silviaたちを乗せた小型船の順番になった。
手を引いてもらいそれぞれ4,5人ずつ小舟に乗り込んだ。
洞窟に入る時は上体を寝かせて入るようにと指示を受け、ソレッ今だ!と中に入って行った。
何という美しさだ!光の加減で青に見えるらしい。
これは必見だ!
しかし狭い洞窟内、1周して外に出て、船頭にチップを渡し、小型船に戻った。
そごでまた、船頭によっては、チップを倍払えば2周してくれると言われたという話を先に戻っていたメンバーから聞かされた。
Silviaたちの乗った船頭は、商売っ気がないのか、そんな話すらしなかった。
これは、倍払ってもいいからもう1周したかった。
それほど美しさは一瞬で、あっという間であった。
青の洞窟のほかにエメラルドの洞窟もあるという。
14名いれば、そのまま別料金を払い、クルージングを続けてくれるという。
しかし多数決でその数に満たなかったので、カプリ島へ戻ることになった。
つづく