カンツォーネディナー
イタリア、そしてローマ最後の夜、オプショナルツアーで、カンツォーネディナーに申し込んだ。申し込んだといっても、もちろん、事前にであるが。
Silviaがかつて訪れた時もカンツォーネディナーがオプショナルツアーであり、これはもう定番であるのだろう。
前回は日本人旅行客を意識して、日本人のよく知る歌が唄われた。
フニクリフニクラや、オーソレミオなど、一番驚いたのは、日本語で瀬戸の花嫁が披露されたこと。
今回もそんなノリかと期待もしなかった。
趣向は違うが、今回はドレスアップした正統派、声楽家っぽい男女が出てきて、ピアノの生演奏というか、ピアノ伴奏で歌い始めた。
しかし、やはりここでもフニクラや、オーソレミオは唄われた。
ディナー会場のレストランは広く、しかも日本人観光客専用じゃないかと間違うほどの貸切状態だ。苦笑いしてしまった。
興醒めである。
しくじったと思ったが、同じテーブルには、ゴンドラに乗り合わせた、相模原のマダムとその友人が座り、せめてもの救いは、彼女達との他愛なくも楽しい会話だった。
そして、ここでもやはりワインを美味しくいただいた。
このカンツォーネディナーとやらは、若者にはウケないだろうな。
明日でイタリアともお別れだ。
寂しさを感じながら、ローマの夜は更けていった。